マダム瑞樹のサロン
健全な(?)大人向けの小説などちらほらと紹介していく予定。適度な性表現も含まれる予定なのでアダルトのジャンルにしましたが、出会い系サイトではありません。
マダム瑞樹のサロンへようこそ♪
マダム瑞樹のサロンへようこそ♪
ここでは、健全な!(どこが!)大人向けの小説などを紹介していく予定です。

なお、このサロンでは物語の紹介が中心になる予定なので、記事の表示は投稿日時の古い順となっております。ですから最新記事はトップページに来ません。興味あるカテゴリーをまず選んでいただくか、サイドバーの「最近の記事」を参考にしてください。

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【管理人の近況報告等】
相変わらず管理人がはまっているもの。それは以下の雑談で明らかになるであろう(え?)

マダム「最近、ちっとも私のサロンに遊びに来てくれないじゃないの。何してるの?」
いっちゃん「あはは♪ 最近、すっかり筋トレに目覚めちまってな。自分を追い込むのって楽しいぞ」
マダム「健康的に追い込んでるってわけね。でもあちこちに青あざつくって……私がもっと過激に青あざをつくってあげてもよくてよ♪」
いっちゃん「まあ、そのうちにな♪」

※いっちゃんの筋トレの様子はBAR一休で。ちなみにこのブログに登場する「ダチ」はみずき本人のことらしい(謎笑)。

そしてまた、本線であるところの「いっちゃんの冒険物語」ものんびり更新中。現在進行中なのは「パルキアート国物語」。ごく真面目な冒険物語ではありますが、試練にめげない主人公の姿に共感できそうな方は、ぜひご一読を。SMというほどではありませんが、そこそこ痛そうな場面もあります(おい!)
そして、いよいよアダルトチックな場面に突入したので、この場所をちょいと拝借することにした(え?)

全体的な更新状況は、本家HP(ところどころ準備中ですがw)である
「Mother,Dear...Mizuki Suga's Home」Information を参考にしてください。


                  2008/02/10 記

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【現在進行中の物語】

「パルキアート国物語(アダルト版)」

「マダム瑞樹の特別レッスン?」

「鬼教官本郷の地下レッスン」

「ケイの店へいらっしゃい」

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※アダルトジャンルのサロンです。適当な性表現、若干過激な表現が含まれています。18歳未満の方、精神的・肉体的に未熟な方、現実と虚構の区別がつかない方は、このままお引き取りくださいm(__)m
パルキアート国物語(アダルト版) <目次>
※物語を最初から続けて読まれる場合は、カテゴリー「パルキアート国物語(アダルト版)」を選んでください。ストーリーの流れに沿って記事が並びます。

このお話はみずきの小ネタ?【パルキアート国物語】第四部vol.148の続きとなっております。

「パルキアート国物語(アダルト版)」 〈目次〉

vol.148-1 冒険者として
vol.148-2 いよいよ?
vol.148-3 未知の世界へ
vol.148-4 素直に裸になって
vol.148-5 毒蛇のように
vol.148-6 そのとき、イリヤは……
vol.148-7 じわりじわりと
vol.148-8 押さえつけずとも
vol.148-9 イリヤの分身(仮題) 準備中
「マダム瑞樹の特別レッスン?」 〈目次〉
※物語を最初から続けて読まれる場合は、カテゴリー「マダム瑞樹の特別レッスン?」を選んでください。ストーリーの流れに沿って記事が並びます。

「マダム瑞樹の特別レッスン?」 〈目次〉

プロローグ 謎の女主人
vol.1 あんたは犬よ!
vol.2 従順なゴン
vol.3 野良犬の反撃
vol.4 青い蕾
vol.5 拷問部屋
vol.6 宙づりで・・
vol.7 ムチの洗礼
vol.8 さらなる負荷
vol.9 つかの間の休息
vol.10 無謀なマゾ?
vol.11 S二人にMひとり
vol.12 下半身の次は・・
vol.13 逆さづりで
vol.14 乳首に爪を立てて
vol.15 無言で耐える
vol.16 たんなる暴力ではない
vol.17 一本鞭の痛み
vol.18 決死の覚悟
vol.19 どエムの願望?
vol.20 股を思い切り開いて
vol.21 股間に鞭が・・
vol.22 傷ついたペニスを・・
vol.23 苦痛の余韻
vol.24 マダムにしがみついて
vol.25 治療かプレイか
vol.26 過激なクスリ
vol.27 まな板の上の、勇ましい鯉
vol.28 人一倍感じて・・
vol.29 ペニスが熱く・・
vol.30 一人残されて
vol.31 ゴンもえじきに?
vol.32 その苦しみに近づく
vol.33 ペニスを踏みつけられて
vol.34 股を開いて待つ
vol.35 ご褒美のお薬を
vol.36 ペニスを、踏んでくれ!
vol.37 クリスタルの小瓶
vol.38 新たな効果
vol.39 強烈な痒みが・・
vol.40 新たな苦痛を課して
vol.41 危険な賭
vol.42 あえて雑談を
vol.43 白衣の天使?
vol.44 痒みの蟻地獄
vol.45 ひっくり返して
vol.46 苦痛を愛せ
vol.47 息が止まるほど・・
vol.48 ずたずたのヒップを
vol.49 肛門が!!!
vol.50 感じるままに
vol.51 指をもう一本
vol.52 どこまでの覚悟か
vol.53 暗黙の了解
vol.54 崩れない積み木
vol.55 受け入れの、準備を
vol.56 浣腸の苦悶
vol.57 まだ知らない世界・・
vol.58 いっちゃって、いいですか?
vol.59 太い針で・・
vol.60 直腸にたっぷりと
vol.61 ゴンの悩み
vol.62 アナルバイブで
vol.63 じれったい快感
vol.64 ペニスに刺し貫かれて
vol.65 手加減、無用
vol.66 アナルのいたぶり方
vol.67 一体となって
vol.68 身もだえる処女?
vol.69 絶頂!
vol.70 放心・・・
vol.71 だからどうした
vol.72 飼い犬として
vol.73 首輪をください
vol.74 それでもプライドは
vol.75 黄金水のご褒美
vol.76 (準備中)
vol.77 (準備中)
「ケイの店へいらっしゃい」 〈目次〉
※物語を最初から続けて読まれる場合は、カテゴリー「ケイの店へいらっしゃい」を選んでください。ストーリーの流れに沿って記事が並びます。

「ケイの店へいらっしゃい」 〈目次〉

◇プロローグ◇ カミングアウト
◇第1章◇ 男と女、まどかとショーコ
◇第2章◇ 真美の深刻な悩み・・挿入できない
「鬼教官本郷の地下レッスン」 〈目次〉
※物語を最初から続けて読まれる場合は、カテゴリー「鬼教官本郷の地下レッスン」を選んでください。ストーリーの流れに沿って記事が並びます。

「鬼教官本郷の地下レッスン」 〈目次〉

(準備中)

(と、記事の準備だけしておく・・・(^^ゞ
まえがきに代えて
「マダム瑞樹の特別レッスン?」 まえがきに代えて

「え?『鬼教官本郷の特別レッスン』の続きじゃないんですか?」
「ま、そうね、続きもやるわよ。表の世界じゃ書くのもためらうような過激で過酷なレッスンを、会員制のサロンで続行させるというのが最初の目的ですものね。でも、少し気晴らしに、このウブな坊やと遊ばせていただけないかしら。それに、最初に忠告しておくわ。本郷さんでは、この坊やを極限状況に追い込むのは無理ね。あなたは完璧なサディストではないわ。この子を極限まで追い込むには、この子に対して優しすぎる」
「は? そうですか?」
「あなたも本性は、マゾよ」
「え? ええーー?」
「そのうちにあなたも料理してあげるわね♪」
「・・ま、マジっすか?」
こちらもまえがきに代えて
「鬼教官本郷の地下レッスン」 まえがきに代えて

いやいや、一休殿の教育係は、この私、本郷である。マダムに翻弄されてなるものか。私は一休殿に、厳しく、過酷なレッスンを課すと決意したのだ。マダムなんぞの誘惑に負けずに、断じて、突き進むのである。

さて、マダムのレッスンに平行して「鬼教官本郷の地下レッスン」は開始されるのか? 今のところ、謎・・
プロローグ 謎の女主人
今までの話はこちら→みずきの小ネタ?【鬼教官本郷の特別レッスン】


とある郊外の、人里離れた場所にひっそりと佇むゴチック様式の洋館。ゴン(本郷)が呼び鈴を押して案内を請うている間、ジョン(一休)は興味深げに外観を見回していた。
一見、建てられてから数世紀は経過していそうな趣があったが、それは巧妙な演出によるもので、実のところ、多く見積もってもせいぜい50年以内であろうと一休は判断した。幼い頃から歴史的建造物や名建築に接する機会も多く、目の肥えた一休ならではの観察眼であった。
建物全体に漂う重厚で秘密めいた雰囲気は、建て主のマニアックなこだわりに、才能ある建築家が十二分に答えたに違いない。こんなところでマジックショーをしたら面白いだろうな・・すっかりマジシャン一休の目になってイメージをふくらませる。鋭く天へと突き出た尖塔のあたりに黒いマントを翻した怪人が現れ、何処からか、かすかに絹を裂くような悲鳴が聞こえ、高窓にふわりと白い影がよぎり・・・そう、「○○館の惨劇」といったおどろおどろしいタイトルがいかにも似合いそうな・・この外観からすると、建物内部もそうとうに手が込んでいるに違いない。隠し部屋や数々の仕掛け、迷路のような廊下、そして陰鬱な地下室、かび臭くて重い空気・・・目に浮かぶようだ・・

「ジョン!」
鋭く呼ばれてあわてて視線を現実に戻した。一休がイメージした「○○館の惨劇」の登場人物にふさわしい風体の陰気な執事が、重々しく扉を開いて、本郷を建物内部へと招き入れている最中であった。

玄関ホール横の広間へと身振りで二人を案内した執事は、軽く会釈すると、無言のまま退出した。おそらく主を呼びに行ったのであろう。
外観から予想していたとおり、内部のインテリアも趣向が凝らされていたが、さすがにきょろきょろと周囲に視線を走らせるような不作法はできないので、一休は本郷の隣で、ただ静かに主の登場を待つ。ほどなく、黒いロングドレスの女性が現れた。美人である。しかし、それだけではない独特の存在感があった。まるで「黒衣の貴婦人」。「○○館の惨劇」の主人公にふさわしい。最初は、夫の某伯爵を殺された失意の未亡人として舞台に登場。しかしオレならこの人を犯人にする。人間を刀にたとえるのも妙だが、黒光りする鞘を引き抜けば、その下から怪しくきらめく刀身が現れそうな、奥に秘めた殺気を感じる。この人は、名刀と言うよりは妖刀だ。一休は直感的にそう思った。


「マダム、このたびはいろいろご無理を言いまして」
本郷は直立不動で女主人を迎えると、すっと片膝を床につき、まさしく貴婦人に対するようにうやうやしくその手を取って軽く口づけした。
「無理の見返りを楽しみにしているわ」
マダムは冷たいぐらいにあっさりと切り返し、そしてかすかに興味をにじませた声音に変わって会話を続けた。

「あなたの今回の名前は?」
「ゴンと呼んでください」
本郷は無表情に答える。マダムの瞳がきらりと輝いた。だいぶ興を感じてきたらしい。かすかに口元に微笑みさえ浮かべて、今度は一休をじっくりと眺める。まるで宝石の鑑定でもしているような入念な視線だった。

「こちらが例の坊や? 名はなんと?」
「ジョンです」
一休が静かに名乗った。
「ゴンにジョン。犬によくつけるような愛称ね。おもしろいわね。誰の発案? あなた?」
本郷に視線を転じ、軽く微笑みかける。
「いえ、ジョンです」
ゴンは苦笑した。
「あら、この坊やは知っててわざと?」
「いえ、彼にはまったく伝えてません」
「そうなの? ますますおもしろいわね」
マダムと本郷の意味深な会話に、やはり「犬」がなんらかのキーワードだったのに違いない、と一休は思った。それでさっき地下道で、本郷さんが「犬」という言葉にかすかに反応したのだ・・。

マダムはますます熱心に、一休に視線を注いだ。宝石の鑑定というよりは、ペットショップで愛玩動物を品定めしているような雰囲気に変わってきた。
「可愛い、犬ね。毛並みもよさそうだわ。ほんとは人に慣れてない野良ちゃんの方が調教のしがいがあって楽しいのだけど」

やはり、犬、なのか。・・・一休は内心苦笑した。自分の扱われ方が、うっすら見えてきた気がした。
犬と呼ばれて困惑するどころか、かすかに納得したような表情を見せた一休にマダムはちょっと驚き、今度は警告するような口調になった。

「あら、もしかして、もうしっぽを振る用意をしてるの?・・利発な坊やだこと。だけど勘違いしないで。あなたが今考えたことは、この・・ゴンが、あなたに課すつもりの本格レッスンではないわ。私はこの人に頼まれて、この館を当座の宿として提供しただけ。いわゆるアジト? おいおいわかってくるだろうけど、ここは、いろんな意味で、地下活動をするのにうってつけの場所なの。ただ短い期間ではあっても、この館のゲストになるのなら、この館のルールは守ってもらいたいの。それと宿代の代わりに、私の趣味を少しばかり満足させてもらいたいってことなのよ。ま、たいしたことじゃないわ。この・・ゴンの、本格レッスンに比べれば、ちょっとした余興、よ♪」
マダムが微笑んだ。柔和な微笑みの奥で白刃が一瞬きらりと光ったような気が、一休はした。
vol.1 あんたは犬よ!
「ねえゴン、私にまず3日、くださらない? 最初のしつけにそれくらい必要だわ。まあもちろん、3日たってもぜんぜんしつけがなってないようだったら、もうちょっと時間をいただくかもしれないけど。なにしろ、この子も初めての経験でしょうから」
「よろしいですよ、マダム。ご存分に。マダム直々にしつけていただけば、ジョンにもいい経験になることでしょう」

本郷は顔色一つ変えず、淡々と答えた。マダムは本郷ににっこりと微笑み、そして改めて一休に厳しい視線を向けた。一休は本郷をちらりと見、そしてマダムに視線を戻した。

どうやらオレは、とりあえず3日、このマダムに預けられるらしい。たった今、本郷からマダムに引き渡された。そして、犬として、しつけられる? 調教?・・・いわゆる、SMっていうやつか?
そういう世界があることを、一休も知識としてはぼんやりと知っていた。でも、今までその手の世界に関心を持ったことはなかった。臨時の特訓でくすぐり責めにあっていたとき、ついつい自虐的に自分を追い込んだが、自分にSMの嗜好があるとは思っていなかった。たんに試練を乗り越える一手段としてとっさに使用したまでだ。しかし、このマダムは筋金入りのようだ。きっと軽いお遊び程度ではすまないだろう。本格的レッスンの前の余興、で留まるとは思えない、が・・・。しかしこれも経験だ。自分の肉体と精神が、どのような状況下でどう反応するか、しっかり見極めよう。オレは、どんな未知の世界も、恐れず進む。ここに足を踏み入れたことを、後悔は、しない。


本郷との会話はしっかり聞こえているであろうに、不安がるでもなく、ただ静かに佇んでいる一休の態度に、マダムは物足りなさを感じ始めていた。ごくノーマルな少年なら、何も知らされずにいきなりこんな状況に追い込まれれば、言葉には出さずとも、瞳の奥に不安かおびえの色が出ても当然なのに。そんな初々しいおびえの表情が見たくて、わざと脅かすような会話をしたのに。
おびえてしっぽを巻いた感じの犬は今まで数多く見てきた。しかし、この子は、無駄に咆えることをしない闘犬のような風格があった。強いからこそ強さをアピールする必要のない犬。この子は、それ? それとも、それは買いかぶりで、たんに鈍感なだけ?
マダムはピンヒールの音も鋭くいきなりつかつかと一休の元に歩み寄ると、威厳たっぷりに正面に立ち、侮蔑的な表情を浮かべて上から下まで睨め回しながら、言葉も荒く言い放った。

「あんたは犬よ。犬が服を着てるなんておかしいわね。さっさとお脱ぎ!」
一休はかすかに目を見張り、すぐには返事をしなかった。選択肢は二つに一つ。脱ぐか脱がないか。単純明快。さすがに一瞬、迷った。いろんな考えが頭をよぎった。
人前で裸になった経験はある。本郷の前で、そして他の情報部員の前で。しかし、ご婦人の前で裸になる。これはもちろん初めての経験だ。恥ずかしいという思いは当然ある。しかし、オレは犬だ、と言い聞かせ、心を殺せば、やってやれないこともないかもしれない。当然、顔から火が出るような思いだろうが、耐えられないことではないはずだ。しかし、恥ずかしい思いを殺しながら脱いで、ことは終わりか? そんな単純なことか? マダムのきつい眼差しをぐっと見返した。視線と視線のぶつかり合いの中で何かを感じた。マダムが何かを挑発しているように感じた。ただ温和しくしっぽを巻いて素直に従うことが、この命令に対する答えではないような気がしてきた。なんだかちょっと、マダムに逆らってみたくなった。

ふっと軽く息を吐いて、きっぱりと言った。
「いやだ。脱ぎたくありません」
一休の意外な反応に、本郷も驚いた。まさか、わざと、逆らうつもりか? あいかわらず果敢なお人だ。脱ごうと決心しさえすれば脱げただろうに。女性の前では初めてであったとしても、その程度の恥ずかしさなら、乗り越えられるお方であろうに。15歳というお歳ゆえの未熟さは、このお方には関係ない。要は本人の決意次第だ。そして普段の彼なら、辛いと思えることもまず受け入れようとする。だから普通なら、マダムの命令に素直に従う。しかし今回の彼は、素直に従うことをせず、あえて、別の道へ踏み出した。たぶん、マダムの挑発に、真正面から受けて立ったのだ。まったく、あいかわらず、試練を買うのが上手なお方だ・・。

「おやまあ、毛並みのいい座敷犬だと思ったら、けっこう野良犬の根性もあるのね。おもしろいじゃないの。しっかりしつけてやるから、覚悟をおし」
マダムの瞳が怪しい光を帯びてきた。やはり、余興だけではすまなくなりそうだった。オーケー。覚悟をしよう。これがオレの性分だ。今更、変えられない。 
vol.2 従順なゴン
視線を外すことなくしっかり見つめ返す、一休のその強い瞳をマダムは気に入った。
なんと魅力的な坊やだこと。最初、広間に入ってきたとき、ゴンの横で控えめに立っているこの子を見て、軟弱そうな感じがした。体つきもそして顔つきも華奢で、その線の細さに幼ささえ感じたが、どうやらしんは相当に強いらしい。柳のように柔軟に風を受け流すだけでなく、いざとなればきっぱり跳ね返す気骨もある。気に入ったわ。まあ、ゴン(本郷)が例の本格レッスンを課そうというのだから(このレッスンに関しては、マダムは本郷から、事前に相談を受けていた)、見かけほど軟弱ではないはずだとは思っていたものの、もしかしたら、予想以上の資質を持っているかもしれない。とりあえず3日。あまり時間はないけれど、短期集中でその資質を引き出してやろう。この子ならきっとついてこられる。楽しみだわ・・。

マダムはこれからの手順に思いをはせつつ、本郷に視線を転じた。
「ひ弱な座敷犬と、強情な野良犬ではしつけの仕方も違ってくる。ちょっと手助けが欲しいね。ゴン、おまえ、私の従順な飼い犬になれるかい?」
は? 一瞬、本郷の表情が固まった。こめかみがごくかすかにぴくりとした。ほとんど感情をおもてに表さない本郷の、これが最大限の動揺だとマダムは承知していて、内心ほくそえんだ。この男もいじりがいがあるのよね。ますます楽しみが増えたわ・・・。
一瞬の間をおいて、本郷は、ごくあっさり「はい」と頷く。その一言の前に、かすかに息を吸い込んだところから見ると、これから何を言われるか、ある程度は覚悟しているに違いない。マダムはそれを察して、目元で軽く微笑んだ。
「いい返事ね。でも私は、たんなる言葉を信用しない。従順な飼い犬であることを、身体全体で表現してもらわないと納得しない。さあゴン。飼い犬であるかどうかは、第一に、何で識別するのかしら?」

私の口からそれを言わせるのか? マダムもお人が悪い。まさかマダムは、一休殿だけでなく、私まで調教するおつもりか? 冗談半分で、「ゴン」などという名前をつけたことを後悔するぞ。しかし一休殿への手前、私が怯んではいられぬ。
本郷は、内心の困惑をみじんもおもてに表さず、淡々と受け答えする。
「首輪、ですか?」
マダムがにっこり微笑んだ。
「従順な、ゴン。おまえは優秀ね♪」

マダムは軽く手を叩く。ほどなく無口な執事が現れた。マダムは本郷を指さしながら簡潔に命令する。
「ゴンに、飼い犬の用意」
執事は心得顔で頷くと、道具を用意するためか、再び姿を消した。

マダムはつかつかと本郷に歩み寄る。そして自ら、本郷のワイシャツのボタンを上からゆっくり3つほど外し、胸をぐいとはだけて、軽くぱたぱたと首筋を叩いた。
「首輪がもうじき、届くわ。私がはめてあげるから。さあ、その間に準備しておくことは?」
本郷は一瞬、目を閉じて、すばやく精神を安定させた。
こうなったら開き直って飼い犬になりきるしかない。ある意味、好都合だ。マダムは「手助けがほしい」と言っていたではないか。つまり、一休殿への調教の間、私が助手役を務めるということだ。マダムの一休殿への調教を常に監視できるということだ。マダムはSMプレイに精通しているらしいが(うわさには聞いていたが、実際、本郷がマダムとプレイをしたことはなかった)、私が唯一恐れるのは、M役の一休殿の力量に引っ張られて、危険な状態までプレイが進んでしまうことだ。SMは相対的なものである。相手の反応、顔色を見ながらプレイは進む。問題は、一休殿がどこまで耐えるか、耐えられるか。Mを追い詰めるためにSがあらゆる手段を用いるとしたら、一休殿とマダムという組み合わせは、ある意味、危険すぎるかもしれないのだ・・

本郷はマダムにかすかに微笑みかけ、マダムの手によって途中まで外してあるワイシャツのボタンの、その続きに手をかけた。
「準備、します」
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